西武グループの伊豆箱根鉄道(神奈川県・静岡県)と近江鉄道(滋賀県)は11月4日、台湾鉄路管理局と「姉妹駅協定」を締結した。両社とも協定締結記念の記念列車を運行する。
伊豆箱根鉄道は、駿豆線の伊豆長岡駅(静岡県)と台湾鉄路の宜蘭線・礁溪駅の姉妹駅協定を締結した。記念列車は11月18日から約1カ月間、運行される予定だ。記念ヘッドマークを取り付け、車内も記念ポスターで装飾する。
11月19日の9時20分から、伊豆長岡駅で記念列車の出発式(車両の停車時刻は9時07~57分)が行われる。出発式ではテープカットや記念撮影、協定締結記念プレートの展示が行われる。また、伊豆箱根鉄道と台湾鉄路が制服を交換し、駿豆線駅管理所の駅長が約1カ月間、台湾鉄路の制服を着用する。
伊豆箱根鉄道によると、伊豆長岡駅と礁溪駅の姉妹駅協定は、西武グループと台湾鉄路の友好協定締結から5周年を迎えたことを記念して締結したもの。両駅とも有名な温泉地にあり、地域観光で重要な役割を果たしているという。
近江鉄道は多賀大社前駅と台湾鉄路の萬華駅のあいだで姉妹駅協定を締結した。近江鉄道によると、多賀大社前駅に多賀大社、萬華駅には龍山寺があり、両駅とも多くの参拝者が訪れているという。
近江鉄道では11月4日から、姉妹駅協定締結記念の「ヘッドマーク付きポスタージャック車両」の運用が始まった。車両は900形電車「あかね号」2両編成(901号)を使用。運行期間は1カ月程度の予定だ。このほか、近江鉄道ミュージアムで締結記念プレートの展示を行っている。
西武グループは2015年、台湾鉄路管理局との友好協定を締結。西武鉄道で台湾ラッピング車両を運用するなどのコラボ企画が行われてきた。伊豆箱根鉄道と近江鉄道によると、今年2020年で友好協定締結5周年となることから、これを記念して姉妹駅協定を締結したという。