黒部峡谷鉄道がディーゼル機関車の運転体験会 冬季の運休期間を「活用」



黒部峡谷鉄道(富山県)は12月から来年2021年3月まで、ディーゼル機関車の運転体験会を実施する。

黒部峡谷鉄道の機関車。【画像:黒部峡谷鉄道】

宇奈月温泉駅構内の延長約150mをディーゼル機関車で2往復する。所要時間は1時間。オリジナルグッズのプレゼントや、運転体験会参加者しか購入できない記念商品の販売も行う。

開催期間は今年2020年12月26日~来年2021年3月21日までの土曜・休日(2021年1月1~3日と2月11日を除く)。1日6回または1日8回行う。参加できるのは10歳以上。小学生・中学生は保護者の同伴、高校生は保護者の同意が必要だ。

参加費は1万円。GoToトラベル事業の地域共通クーポンや、がんばる黒部プレミアム観光クーポン(トロッコ・タクシーの乗車券・商品券)も使える。参加に際して宇奈月温泉で宿泊すると、参加費が2000円引きになる。

申込みは各開催日の5日前まで、黒部峡谷鉄道の企画広報係(電話:0765-62-1800)で受け付ける。受付日時は月~金曜日(祝日除く)の9時30分~16時30分。また、当日空きがあれば、9~14時に体験会の受付係(電話:080-5356-4489)で申込みを受け付ける。

黒部峡谷鉄道は、黒部峡谷の宇奈月(宇奈月温泉)~欅平間20.1kmの旅客列車(トロッコ列車)を運行している鉄道会社。黒部のダム・水力発電所の資材運搬列車やダム・発電所関係者の専用列車も運転している。

雪深い地のため冬季は運行を休止。線路や鉄橋を撤去してトンネル内に保管し、春の運転再開時に敷設し直している。この作業では架線への電力供給が停止されるため、黒部峡谷鉄道は電気機関車だけでなく撤去・敷設作業用の蓄電池機関車やディーゼル機関車も保有。この冬季運休を活用する形でディーゼル機関車の体験運転イベントを行っている。

冬季の黒部峡谷鉄道。【画像:黒部峡谷鉄道】

昨年度2020年度も企画されたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月7日以降の分は中止された。