JR九州は7月28日、西九州新幹線・武雄温泉~長崎間(佐賀県・長崎県、2020年秋頃開業予定)に導入する車両のデザインが決まったと発表した。
デザインコンセプトは「九州らしいオンリーワンの車両」。「九州の経済と文化と人を結び、豊かなコミュニケーションを生む」「『新幹線つばめ』のDNAを持続させ、変化・進化させて『新幹線かもめ』を表現」「西九州から吹く暖かくて優しい風を世界へ届ける」としている。JR九州のほかの車両と同様、ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんがデザインした。
外観はJR九州のコーポレートカラー(赤)を配色し、シンボルマークやロゴを配置。列車の愛称名「かもめ」を毛筆書体で配置する。毛筆書体はJR九州の青柳俊彦社長の直筆だ。
車内は「優しい、明るい、楽しい、心地良い、美しい」として色や形、素材をセレクト。「和洋折衷、クラシックとモダンが組み合わされた、懐かしくて新しい空間」を表現したという。
列車は6両編成で、1~3号車が指定席、4~6号車が自由席。指定席車は横1列で4席(2+2席)を配置し、車両ごとにデザインを変える。1号車は「菊大柄」、2号車は「獅子柄」、3号車は「唐草」だ。自由席車は横1列で5席(2+3席)を配置し、デザインは統一する。定員は1号車:40人、2号車:76人、3号車47人、4・5号車:86人、6号車:61人。
JR九州は2020年10月、西九州新幹線の列車名を「かもめ」とし、N700Sの6両編成を導入すると発表した。このとき発表された車両のイメージ図と比べると、赤白2色の配置に大きな変化はないが、運転台の窓の上部が黒くなったほか、シンボルマークなどのデザインも変更。毛筆書体の列車名が新たに加わっている。
車内の座席は横1列5席の車両(自由席)のデザインに変化はないが、4席車(指定席)は車両ごとにデザインが変えられた。1号車は
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