9月20日ごろからの大雨の影響を受け新潟県と富山県の鉄道で施設被害が発生している。このうち新潟県ではJR羽越本線で大きな被害が発生。復旧には相当な時間がかかる見込みだ。
JR東日本によると、9月21日からの新潟県下越地方を中心とした大雨の影響を受け、羽越本線の村上~間島で線路の道床が流出した。復旧にはおおむね3週間かかる見込みという。
この影響で普通列車は村上~間島で運転を見合わせ。新潟~酒田を結ぶ特急「いなほ」と快速「海里」は全区間で運休する。通常は新潟~秋田で運行している「いなほ1・7・8・14号」は酒田~秋田のみ運行する。代行バスは運行しない。
富山県では黒部峡谷鉄道で9月22日、土砂流入の被害が発生。本線の出平~猫又でトンネル内に土砂が流入し、同区間を含む宇奈月~猫又で運転を見合わせた。9月23日に宇奈月~猫又で運転を再開している。猫又~欅平は1月の能登半島地震の影響による施設の損傷で引き続き運休している。
国土交通省によると、この影響で出平~猫又に取り残された列車の乗客47人は線路上を出平駅まで移動。ここから救援列車に乗って宇奈月駅に戻り、当時の12時16分に救出を完了した。負傷者はいないという。
《関連記事》
・新潟交通電車線「3年目の走行」試運転リポート 廃止から25年、保存の課題と夢
・黒部峡谷鉄道、2024年の全線運行「断念」黒部ルート一般開放も2025年以降に