九州新幹線・長崎ルートの武雄温泉~長崎間「西九州新幹線」に 2022年秋頃開業予定



九州新幹線(鹿児島ルート)と西九州新幹線(長崎ルート)の位置。【画像:JR九州】

JR九州は4月28日、九州新幹線・長崎ルート(佐賀県・長崎県)のうち工事中の武雄温泉~長崎間について、路線名称を「西九州新幹線(にしきゅうしゅうしんかんせん)」に決定したと発表した。

武雄温泉~長崎間は2022年秋頃開業の予定。JR九州は九州西部の地域名である「西九州」を冠した路線名称にすることで「西九州を広く全国にPRし地域全体の発展に寄与したいとの思いや、地元の皆さまからも末永く愛され、親しみを持っていただきたいという思いを込めて」決めたとしている。

九州新幹線は2004年から2011年にかけ開業した博多~鹿児島中央間と、計画・工事中の新鳥栖~武雄温泉~長崎間の2線ある。このため、従来は博多~鹿児島中央間を「鹿児島ルート」「鹿児島新幹線」、新鳥栖~長崎間を「長崎ルート」「長崎新幹線」と区別して呼ばれることが多かった。鹿児島ルートは2004年に新八代~鹿児島中央間が先行開業した際に「九州新幹線」と呼ばれ、この名称が定着している。

一方、長崎ルートは2005年9月、佐賀県と長崎県が「西九州ルート」という名称の使用を開始。いまでは建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)なども「西九州ルート」の呼称を使っている。

長崎県が2005年9月30日に県議会で答弁したところによると、佐賀県側との協議で「このルートは西九州全体の振興につながるものであるから『西九州ルート』という呼び方にしたいという話」があり、同年9月24日付けの新聞広告から使っている。4日後の9月28日からは佐賀県やJR九州も並行在来線の沿線自治体との協議で使い始めた。

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