JR山形線の下り普通列車で遅れ 福島・山形の県境「空転」考慮し運転計画変更



JR東日本は11月23日から、奥羽本線(山形線、福島県・山形県)の運転計画を変更した。前日の普通列車の車輪空転を受けたもので、一部の普通列車に遅れが発生する。

山形線の普通列車。【画像:nozomi500/写真AC】

遅れが発生するのは、福島発7時14分・12時51分・16時04分・19時06分・21時09分の米沢行き下り普通列車5本。いずれも庭坂→米沢間で遅れが発生する。

仙台支社によると、11月22日に普通列車の車輪空転が発生した。これを受けて11月23日~12月13日の運転計画を変更。庭坂駅から山形新幹線「つばさ」を先に運転するため、庭坂→米沢間で遅れが発生するという。

山形線は福島~山形~秋田~青森間を結ぶ奥羽本線のうち、福島~山形間の普通列車の運転系統。山形新幹線「つばさ」と線路を共用している。このうち福島・山形県境の赤岩~板谷間は山岳地帯の急勾配区間で、秋は落葉による車輪の空転が発生しやすい。JR東日本は早朝に落葉を掃く列車を走らせたり、増結により落ち葉のがない場所に車輪がある状態を増やし、空転を防いでいた。

福島民報によると11月8日と11月22日、赤岩~板谷間で車輪の空転が発生した。JR東日本は、車両が重くてモーター出力も大きい「つばさ」を普通列車より先に走らせることにしたという。