筑肥線「国鉄色103系」の運転体験ツアー 「基準」超えると参加できない体験も



JR九州は「国鉄色」を復元した筑肥線103系電車の運転体験ツアーを唐津車両センター(佐賀県唐津市、西唐津駅から徒歩約3分)で開催する。筑肥線の開業100周年記念イベントの一環。開催日時は12月2・3日の9時~13時30分。

国鉄時代のデザインが復元された筑肥線の「国鉄色103系」編成。【画像:JR九州】

まず机上講習を30分ほど実施。続いて実際の乗務員が乗務前に必ず行うアルコール検査を体験してから運転体験に入る。このアルコール検査でJR九州の基準を超えた場合は運転体験に参加できないのも実際と同じで、参加費は返金しない。

運転体験では、唐津車両センター構内の線路を片道約220m運転する。ほかに運転シミュレーター体験も実施。参加特典として乗務員が実際に使用している白手袋や国鉄色103系のオリジナルキーホルダーが付く。

参加できるのは中学生以上で各日8人を募集。体験者一人につき一人まで付き添いが可能で、中学生は18歳以上の付き添い者がいることが必須条件になる。参加費用は2万5000円(付き添い者は2000円)。申し込みは予約サイト「STORES」で11月20日9時30分から受け付ける。

103系の運転台。【画像:JR九州】

筑肥線の103系は国鉄時代の1983年、同線の電化と福岡市営地下鉄との相互直通運行の開始にあわせて導入。車体は当初、スカイブルーをベースにクリーム色の帯を入れ、先頭上部にJNRマークを入れていた。のちに塗装は変更されたが、3両編成1本(E12編成)が国鉄時代のデザインを復元し、今年2023年8月から運用されている。

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