京急のマンション「座席」「車側灯」など設置 リニューアルで再利用



京急電鉄は8月31日、鉄道車両の部品を再利用するなどしてリニューアルする分譲マンション「プライムフィット横浜富岡」(横浜市金沢区、京急富岡駅から徒歩17分)を販売すると発表した。

京急線の列車。【撮影:草町義和】

リニューアルでは、住戸内の老朽化した給排水管の更新や断熱性能の強化などを図るほか、引退した鉄道車両の部品を再利用する。

新たに設けた共用部の集会スペースやワークスペースのソファに鉄道車両の座席を使用。荷物を置く網棚を活用した飾り棚を設置する。ワークスペースの入室表示には、鉄道車両の側面に設置されている車側灯を再利用。マンションの階数表示には車両番号の銘板を使用する。

京急車の座席。【画像:京急電鉄】
シートのメンテナンス・クリーニング作業。【画像:京急電鉄】
ワークスペースでの座席の再利用イメージ。【画像:京急電鉄】

プライムフィット横浜富岡は1994年2月完成で築28年。敷地面積は約4200平方mで64戸を販売する。今年2023年8月31日からエントリーを受け付けており、来年2024年2月に京急不動産が販売を開始する。

京急電鉄は鉄道車両の部品を活用することで「価値あるものを未来に継承することや工事に伴う環境負荷低減に寄与してまいります」としている。

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