ライオンズ70周年で西武鉄道「L-train」装飾変更 東尾・田淵・郭…往年の選手も登場



西武鉄道は3月9日から、埼玉西武ライオンズの球団名の命名70周年にあわせ、ラッピング車両「L-train(エル・トレイン)」(3代目)のデザインを変更して運転する。おもな駅での記念装飾も行う。

3代目「L-train」のデザイン変更後のイメージ。【画像:西武鉄道】

デザインが変わるのは20000系電車「L-train」のうち、池袋線で運用されている第20104編成(10両)。車体側面は松坂大輔投手ら現役選手の写真のほか、東尾修氏や田淵幸一氏、郭泰源氏ら往年の選手の写真で装飾される。1986年から1996年までライオンズに所属していた清原和博氏の写真は使わない。編成の先頭部には70周年記念のロゴマークが掲出される。

「L-train」は2010年から運転を開始。外装を埼玉西武ライオンズのチームカラー(レジェンドブルー=濃紺)に塗り、チームロゴなどで装飾している。車両は何度か変わっており、現在の車両は20000系電車の第20104編成(池袋線)と第20105編成(新宿線)が使われている。

このほか、池袋駅と所沢駅、西武球場前駅でも3月9日から70周年の記念装飾が施される。「L-train」の装飾変更と駅の記念装飾は当面のあいだ行われるが、池袋駅は3月22日までになる。

ライオンズは1949年、プロ野球の再編問題でセントラル・リーグ(セリーグ)とパシフィック・リーグ(パリーグ)の2リーグに分裂したのを機に、九州大手私鉄の西日本鉄道(西鉄)をオーナー企業とするパリーグ球団として1950年に発足。当初の球団名は西鉄クリッパーズだったが、1951年に西日本パイレーツとの合併を経て西鉄ライオンズに改称した。

その後、オーナー企業や球団名が何度か変わり、1982年には当時の西武グループの実質的な中核企業だった国土計画(のちのコクド)が買収。名前も西武ライオンズに変わり、2008年からは現在の埼玉西武ライオンズに変更された。現在のオーナー企業は西武ホールディングスで、同社子会社の西武鉄道が運営母体となっている。

「L-train」10両の側面イメージ。【画像:西武鉄道】
1・2号車で装飾に使われる現役・往年の選手の写真。【画像:西武鉄道】
3・4号車のデザインのイメージ。【画像:西武鉄道】
各車両の装飾に使われる写真の選手名。【画像:西武鉄道】