京王電鉄は5月7日から、新型車両の2000系電車に導入する「大型フリースペース(仮称)」の愛称投票を実施する。

大型フリースペースは年齢や性別、目的を問わず利用できるとしつつ、ベビーカー・車椅子利用者にとって利用しやすいエリアとして設けるもの。座席は設けず、中央に仕切り板を設置。窓は子供が車窓を見やすいよう大型化する。
西武鉄道で2017年にデビューした40000系電車の大型フリースペース「パートナーゾーン」と似ているが、パートナーゾーンが10両編成の一番端の車両(10号車)に設けられているのに対し、京王2000系の大型フリースペースは10両編成のうち中間の5号車に設けられる。京王電鉄は車両乗降時に5号車がエレベーターに近いためとしている。

愛称候補は「ひだまりスペース」「ぬくもりランド」「ひまわりライド」の三つ。最も投票数が多かった愛称を採用する。投票期間は5月7日10時~6月10日17時。京王電鉄が設置する投票専用フォームで受け付ける。
京王電鉄の各愛称候補の説明によると、「ひだまりスペース」は「大型窓を採用してたくさんの光が集まる『ひだまり』となるほか、ご利用されるお客さまが心休まるような『ひだまり』となる」ことをイメージした。「ぬくもりライド」は「大型窓を採用し、『ぬくもり』のある空間を意識したほか、ご利用されるお客さまにとって心地よい場所」となるようイメージ。「ひまわりライド」は「大型窓を採用したことで、ひまわりのように一日中日の光が当たるような空間にしたほか、ご利用されるお客さまが心地よくなれるような場所」をイメージしたという。

2000系は来年2026年初めに営業運転を開始する予定。京王電鉄は大型フリースペースの愛称の発表時期について、営業運転の開始直前としている。
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