九州新幹線長崎ルートの列車名「かもめ」に N700Sの6両編成、2022年秋デビューへ

JR九州は10月28日、九州新幹線長崎ルートの武雄温泉~長崎間(2022年秋頃開業予定)で運転する列車について、列車名を「かもめ」に決めたと発表した。現在、博多~長崎間を結んでいる在来線特急「かもめ」と同じ名前。車両はJR東海が開発したN700S電車を採用する。

九州新幹線長崎ルートの武雄温泉~長崎間に導入されるN700S。列車名は「かもめ」になる。【画像:JR九州】

現在のN700Sは16両編成で東海道・山陽新幹線を走っているが、長崎ルートのN700Sは6両編成になる。N700Sは東海道・山陽新幹線だけでなく国内各地の新幹線や国外の高速鉄道でも運用できる「高速鉄道の標準車両」という位置づけで開発されており、最短4両での運用も可能だ。

車内外のデザインは、現在のN700Sとは大きく異なる。発表されたイメージ図によると、JR九州関係のデザインを一手に引き受けているドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんがデザイン。車体の色は赤(下部)と白(上部)の2色をベースにしている。車内の座席は、普通車指定席(横1列で2+2席)と普通車自由席(2+3席)のイメージが公表された。グリーン車は連結されない。

N700S「かもめ」普通車指定席のイメージ(横1列2+2席)。【画像:JR九州】
N700S「かもめ」普通車自由席のイメージ(横1列2+3席)。【画像:JR九州】

JR九州によると、デザインコンセプトは「新幹線」と「かもめ」から連想される白をベースとし、文字やロゴにゴールドを使用することで最上級車両をイメージしたとしている。また、JR九州のコーポ―レートカラーである赤を取り入れることで、「九州から日本各地へ風を吹かせるという思い」を込めたという。

「かもめ」は戦前の1937年から1943年まで、機関車がけん引する客車特急として東京~神戸間を運行。戦後は1953年から京都~博多間を結ぶ客車特急として復活。1961年から1975年までは車両を気動車に変え、京都~長崎・宮崎間などで運転された。

1975年の山陽新幹線全線開業により「かもめ」は廃止されたが、翌1976年、長崎本線・佐世保線の電化完成に伴い、博多~長崎間を結ぶ電車特急としてデビュー。これ以降、車両を更新しながら現在に至っている。

客車特急時代の「かもめ」。【画像:JR九州】
気動車特急として山陽本線や長崎本線を走っていた頃の「かもめ」。【画像:JR九州】
博多~長崎間の電車特急になった「かもめ」。【画像:JR九州】
白い車体の885系電車を使用している現在の「かもめ」。【画像:JR九州】

関連記事

ページ上部へ戻る