日立がイタリア北部トリノの路面電車を受注 設備配置の最適化で乗車人数アップ



日立製作所は5月18日、同社グループの日立レール・イタリア社が路面電車(トラム)の新型車両70編成を供給する包括契約を、イタリアの鉄道運営会社「グルッポ・トリネーゼ・トラスポルティ」(GTT)と締結した。イタリア北部の都市・トリノの路面電車として導入される。

トリノ市内を走る新型車両のイメージ。【画像:日立製作所】

このトラムの新型車両は1編成の全長が28mで、最大乗車人数は218人。日立製作所によると、編成は現在の車両より短いが、設備配置が最適化されているため、現在の車両に比べ高い収容能力を誇るという。

大きな窓を設けるほか、屋根の側面を透明にすることで車内の明るさを向上させ、外部の視認性を高めるとしている。車体はトリノ市のシンボルカラーとなっている青と黄色の2色でデザインされる。

まず30編成の新型車両を約6340万ユーロ(約73億円)で供給する予定で、納入は2021年秋からの予定だ。