京成が東京芸大の学生を表彰「京成電鉄藝術賞」創設



京成電鉄は4月16日、「京成電鉄藝術賞」を創設したと発表した。東京芸術大学(東京芸大)の学生の卒業・修了制作を対象に、毎年度3月に授与する。2019年度の受賞作品は、小田川史弥さん(大学院 修士課程 日本画専攻)の「遠すぎて」。

2019年度の受賞作品「遠すぎて」。【制作:小田川史弥/画像:京成電鉄】

京成電鉄は2017年、東京芸大と包括協定書を締結。2018年には京成電鉄が同大学の美術学部と連携し、旧博物館動物園駅駅舎のリニューアルを行った。出入口扉には日比野克彦学部長のデザインを使用している。

このほか、昨年2019年から今年2020年にかけては、京成上野駅と同駅地下連絡通路のリニューアルにあわせ、音楽学部が作曲した発車メロディーや美術学部監修・陶芸研究室制作のレンガタイルを導入した。

京成電鉄は東京芸大との連携について「文化・観光の振興等の分野で緊密な協力関係を築き、地域社会の発展、ひいては日本の芸術文化の振興を図る」ことが目的としている。

東京芸大は1949年、東京美術学校と東京音楽学校の統合によって設立。本部にあたる上野キャンパスの近くを京成本線の地下トンネルが横切っていて、旧博物館動物園駅の駅舎がすぐそばにある。