関電トンネル「60周年」ラッピングバスを運行 かつてトロリーバスを運行



関西電力は3月19日、立山黒部アルペンルートの関電トンネル(長野県・富山県)で開通60周年を記念したラッピングバスを運行すると発表した。

関電トンネルで運行されている電気バス。【画像:りっくん_/写真AC】

運行期間は2024年シーズンの4月15日から11月30日の予定。全15台ある電気バスのうち2台を装飾する。関西電力はこれ以外にも60周年を記念したイベントなどを実施する予定としている。

60周年記念のラッピングバスのイメージ。【画像:関西電力】

関電トンネルは黒部ダムや黒部川第4発電所の建設資材を運び込むために建設された、全長5.4kmのトンネル。1958年に開通した。60年前の1964年8月1日からトロリーバスの運行を開始。立山黒部アルペンルートの長野県側からの観光ルートになった。2018年のシーズンを最後にトロリーバスの運行が終了し、2019年シーズンから電気バスの運行に変わった。

かつて関電トンネルで運行されていたトロリーバス。【撮影:草町義和】

立山黒部アルペンルートの立山トンネルでもトロリーバスが運行されているが、これも2024年シーズンを最後に運行を終了して電気バスに変わる予定。日本からトロリーバスの営業路線が消滅する。

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