JR九州の折尾駅「最後」の高架ウォーキングイベント 2021年度中に全面高架化へ



JR九州の折尾駅(北九州市八幡西区)は2020年2月11日、使用開始前の鹿児島本線の高架橋を歩くイベント「これで最後!?折尾駅鹿児島本線高架メモリアルウォーク!!&ミニトレイン大集合」を開催する。

折尾駅の短絡線ホーム。奥には鹿児島本線の高架橋が見える。【撮影:草町義和】

当日は8時30分から14時まで折尾駅の鷹見口付近で参加を受け付ける。参加費は無料で事前の申し込みは不要。鷹見口付近をスタートして高架橋を約600m歩き、堀川運河へ。学園大通を経てドライビングスクール折尾がゴール地点になる。

また、9時30分から14時まで、近隣で地元イベント「おいでよ!オリオ」も開催。九州各地から集められた遊具鉄道「ミニトレイン」への乗車体験(有料)や、高架ウォーキング限定缶バッジの販売などが行われる。

従来の折尾駅は、鹿児島本線と筑豊本線(若松線)が立体交差し、さらに鹿児島本線の黒崎方面と筑豊本線(福北ゆたか線)の直方方面を結ぶ短絡線が駅南東側の地上を通っている構造。鹿児島本線と若松線のホームのほか、短絡線にもホームが設けられている。

連続立体交差事業が始まる前の折尾駅。【撮影:草町義和】
鹿児島本線の高架化後の折尾駅。【撮影:草町義和】

2006年には、同駅とその周辺の線路を高架化する連続立体交差事業の工事に着手。北から筑豊本線(若松線)と鹿児島本線、短絡線(福北ゆたか線)の順に高架ホームを並べる構造に変更し、駅の中心部にある立体交差を解消することになった。まず2017年に鹿児島本線のホームが高架化され、2019年には若松線のホームも高架化された。

高架化された鹿児島本線のホーム。【撮影:草町義和】

折尾駅では過去にも完成間近の高架橋の上を歩くウォーキングイベントが行われているが、2021年度には短絡線のホームも高架化される予定のため、高架橋のウォーキングイベントは今回が最後になる可能性もある。イベントの名称でも「これで最後!?」の言葉を加えている。