阪堺電軌が新型車両「1101形」導入 「堺トラム」とあわせ超低床車1時間1本の運転に



阪堺電気軌道(阪堺電軌)は3月28日から、新型車両の1101形電車1編成の営業運転を始める。これにより、一部の区間と時間帯は、床の低い超低床車両が毎時1本のペースで運転されるようになる。

新型車両の1101形。【画像:阪堺電軌】

1101形は2013年にデビューした1001形電車「堺トラム」に続く、3車体連節・超低床電車の新型車両。車体は「堺トラム」の形状を踏襲しつつ、南海グループのコーポレートシンボルのファインレッドとブライトンオレンジの2色を使用したデザインでまとめられた。

車内も「堺トラム」の座席配置をベースとしつつ、インテリアの色数を「モノトーン+α」に抑え、車内が広く感じるようにしたという。室内灯はダウンライトタイプの白色LEDを採用している。

阪堺電軌は、大阪市と堺市を結ぶ路面電車線を運営。超低床車両「堺トラム」は現在3編成あり、天王寺駅前~浜寺駅前間でおおむね2時間に1本運転されている。1101形の導入で超低床車両が4編成に増強されるのに伴い、7~19時台は天王寺駅前~浜寺駅前間(一部の時間帯は天王寺駅前~我孫子道間)で超低床車両が1時間に1本運転されるようになる。

阪堺電軌の1001形「堺トラム」。【撮影:草町義和】