断続的に続く大雨の影響を受け、鉄道の施設被害が各地で発生。鉄道各社は現地写真を公表し、路盤流出や橋りょうの損壊を明らかにした。国土交通省が8月15日11時時点としてまとめた情報と鉄道各社の発表によると、施設の被害は次の通り。
●JR東海
中央本線では古虎渓駅と上松~倉本間で土砂が流入。高山本線の禅昌寺~飛騨萩原間でも土砂流入のおそれがあるほか、飯田線の宮木~辰野間で橋脚傾斜のおそれがある。
●JR西日本
山陽本線の小野田~厚狭間で大規模な路盤流出と架線柱の倒壊、架線・ケーブルの断線が発生。河内~入野間で線路が冠水。可部線の梅林~上八木間でも線路が冠水した。JR西日本とJR貨物によると、山陽本線は運転再開まで10日程度かかるという。
●JR九州
久大本線・杉河内~北山田間の第10玖珠川橋りょうで被害が発生した可能性がある。佐世保線・北方~高橋間は線路が冠水し、現地に近づけない状況という。
●京阪電鉄
京津線の御陵駅付近で線路が浸水したほか、土砂などの流入も発生した。
●西鉄
天神大牟田線の朝倉街道~紫間で土砂が流出した。
●アルピコ交通
上高地線・西松本~渚間の田川橋りょうの橋脚が傾いた。
●大井川鉄道
井川線の土本~川根小山間で法面(のりめん)が崩壊した。
●明知鉄道
明知線の阿木~飯羽間間でバラストが流出した。
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