夜行快速「ながら」引き続き運行 JR旅客6社、春の臨時列車



JR旅客各社は1月17日、春季(3月1日~6月3日の122日間)に運転する臨時列車の概要を発表した。

夜行列車の快速「ムーンライトながら」で使われる185系。【画像:HK-SAN/写真AC】

■JR北海道

期間中に新幹線36本と在来線269本の臨時列車を運転。北海道新幹線「はやぶさ」や函館~札幌間の在来線特急「北斗」などを増発する。観光車両「山紫水明」を使用した「花たび そうや」や、トロッコ列車「くしろ湿原ノロッコ号」なども運転される。

■JR東日本

期間中に前年並みの新幹線2979本と在来線2147本を運転する。新幹線はゴールデンウィークや3連休、週末を中心に臨時列車を設定し、東北新幹線は「はやぶさ」を中心に増発。上越新幹線は新潟方面やガーラ湯沢スキー場への旅行に使える臨時列車を運転する。北陸新幹線は「かがやき」「あさま」を中心に臨時列車を運転する。

在来線では、伊豆方面への新しい観光特急「サフィール踊り子」の臨時列車や、群馬で開催される大型観光キャンペーンにあわせた臨時列車などを運転。首都圏と各行楽地を結ぶ特急列車も増発する。

東京~大垣間を結ぶ夜行の快速「ムーンライトながら」は、東京発が3月20~28日、大垣発が3月21~29日の期間に運転。車両は特急型の185系電車10両編成を使用する。

■JR東海

期間中の全列車の運転本数は4万6644本。1日あたりでは前年同期に比べ8本多い382本が運転される。東海道新幹線は、車両がN700Aに統一されるのに伴い「のぞみ12本ダイヤ」に移行。春休みやゴールデンウィーク、休前日など利用者が集中する時間帯を中心に24日間、同線で1時間あたり最大12本の「のぞみ」を運転する。最も運転本数が多くなる日は3月27日と5月6日で、従来の最多運転本数の日より22本多い。

在来線でも臨時の特急列車や急行列車を401本運転。中央本線の特急「ワイドビューしなの」などを増発するほか、御殿場方面への臨時特急「ふじさん」を運転する。

■JR西日本

山陽新幹線は東海道・山陽新幹線を直通運転する「のぞみ」が春季としては過去最大の増発に。同線で合計2225本の臨時列車を運転し、1時間あたりでは最大6本運転される。北陸新幹線は2019年の台風災害の影響による車両不足が解消されておらず、臨時列車の運転本数は前年同期より約200本減る。

在来線では新しい長距離列車「WEST EXPRESS(ウエストエクスプレス)銀河」が5月8日から京都・大阪~出雲市間で運転を開始。「サンダーバード」「くろしお」などの特急列車も増発される。

■JR四国

トロッコ列車は本四備讃線(瀬戸大橋線)を走る「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」や予土線の「しまんトロッコ」を運転。瀬戸内エリアの観光列車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」が琴平まで運転される。また、春休みやゴールデンウィークは特急「しおかぜ」の一部の編成が岡山行きに変更される。

■JR九州

山陽・九州新幹線を直通する「さくら」を中心に210本増発。在来線でも「かもめ」「ソニック」などの特急列車を増発するほか、専用車両の使った観光列車(D&S列車)も特急「ゆふいんの森」「いさぶろう」「しんぺい」やSL列車「SL人吉」などを運転する。