南海高師浜線の高架化工事「2024年4月上旬」完了へ 代行バス予定通り3年で終了



南海電鉄は12月21日、連続立体高事業(連立事業)の一環で実施している高師浜線(大阪府高石市)の高架化工事が来年2024年4月上旬に完了すると発表した。これに伴い代行バスの運行が予定通り3年間で終了。列車の運行を再開する。

列車を運休して高架橋が建設された高師浜線(2023年5月)。【撮影:草町義和】

高師浜線の列車運行再開日について、南海電鉄は再開日が決まったら改めて案内するとしている。

この連立事業は南海本線・浜寺公園~北助松と高師浜線・羽衣~伽羅橋のうち、南海本線の約3.1kmと高師浜線の約1.0kmの線路を高架化して踏切13カ所を解消するもの。1996年の都市計画決定、1997年の事業認可を経て2005年から鉄道工事に着手した。

高石市内の南海本線・高師浜線の連立事業区間(赤)。2021年5月に南海本線の高架化が完了し、高師浜線は運休して高架化工事が進められた。【画像:国土地理院地図/加工:鉄道プレスネット編集部】
高架化された羽衣駅の南海本線上り線(右)と高師浜線(左)。【撮影:草町義和】

南海本線は列車を走らせながら高架化工事を進めたが、高師浜線は踏切の先行解消と工事期間の短縮を図るため、列車を3年間運休して高架化工事を行う異例の工事方法を採用。南海本線の高架化が完了した2021年5月、高師浜線を全面的に運休して代行バスの運行が始まった。

《関連記事》
南海高師浜線「3年運休」5月22日から 踏切を先に解消、南海本線は高架化完了へ
南海電鉄「泉北高速鉄道を合併」経営統合で基本合意、運賃が一部大幅値下げへ