東武「C11 123」営業運転、7月18日から もと江若鉄道、記念切符も発売



東武鉄道は6月16日、もと江若鉄道(滋賀県)の蒸気機関車C11形123号機の営業運転を7月18日から始めると発表した。これにより同社のC11形は207号機と325号機を加え3両体制に。SL列車「SL大樹」「SL大樹ふたら」で運用される。

もと江若鉄道C111の東武鉄道C11 123。【画像:東武鉄道】

初日の7月18日は鬼怒川線・下今市~鬼怒川温泉の「SL大樹1・2・5・6号」を牽引。座席指定券は6月18日の9時から発売される。C11 123の運用開始を記念した記念切符(硬券乗車券3枚セット、1000円)も東武線のおもな駅で7月18日から発売される予定だ。

江若鉄道のC11形のうちC112の図面。同型のC111が東武鉄道に譲渡された。【所蔵:国立公文書館】

江若鉄道は終戦直後の1947年に2両のC11形を導入。国鉄C11形と同一設計のタンク式蒸気機関車で、日本車両に発注した1号機(C111)と工場専用線で使われていたものを譲り受けた日立製作所製の2号機(C112)が所属していた。このうちC111が北海道の雄別鉄道などを経て2018年、東武鉄道が譲受。同社の創立123周年(2020年度)にちなんで記号番号を「C11 123」に変更し、動態復元が行われた。

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