南海電鉄のタッチ決済「ほぼ全駅」対応へ 利用できないのは13駅に



南海電鉄は11月15日、クレジットカードなどのタッチ決済の乗車サービスについて、利用できる駅をほぼ全駅に拡大すると発表した。

南海電鉄の列車。【撮影:草町義和】

南海電鉄では現在、全100駅中42駅でタッチ決済を利用可能。今後はタッチ決済対応駅を順次拡大し、大阪・関西万博の開催前までに87駅に増やす。各駅の利用開始日はウェブサイトなどで随時案内する。来年2025年4月に南海電鉄と合併する泉北高速鉄道の駅はすべて導入済み。

タッチ決済の利用可能駅(拡大計画の完了時)。【画像:南海電鉄】

この拡大計画の実施後もタッチ決済を利用できないのは13駅。高野線(汐見橋線)の汐見橋・芦原町・木津川・津守・西天下茶屋の5駅と、多奈川線の深日町・深日港・多奈川の3駅、高野線の下古沢・上古沢・紀伊細川・紀伊神谷・極楽橋の5駅になる。

タッチ決済の拡大計画に含まれていない高野線の紀伊細川駅。【撮影:草町義和】

南海電鉄は2021年4月にタッチ決済による乗車サービスを導入した。同社によると、2021年度の利用件数は約5万8000件。2023年度は6倍以上の約35万件になったという。同社はタッチ決済の対応駅を拡大により「ICカードをお持ちでないインバウンド旅客の方を含め、定期券をお持ちでないお客さまの利便性向上に努めます」としている。

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