国土交通大臣は11月1日、南海電鉄と泉北高速鉄道の2社が鉄道事業法に基づき申請していた合併を認可した。これを受けて2社は同日、合併後の路線名や駅番号(駅ナンバリング)などを発表した。
この合併は南海電鉄を存続会社、泉北高速鉄道を消滅会社とする吸収合併方式。南海電鉄は泉北高速鉄道のすべての資産・負債・権利義務を承継し、泉北高速鉄道は解散する。
泉北高速鉄道が運営している中百舌鳥~和泉中央14.3kmの泉北高速鉄道線は、合併に伴い南海電鉄の「泉北線」に。路線のイメージカラーは黄緑色になる。各駅の駅番号(駅ナンバリング)は深井駅が「NK88」、泉ケ丘駅が「NK89」、栂・美木多駅が「NK90」、光明池駅が「NK91」、和泉中央駅が「NK92」に変わる。
合併に伴うダイヤ改正は行わない。運賃の詳細は明らかになっていないが、2社は「初乗り運賃の二度払い解消等、沿線地域からのこれまでの声に応えることができるよう検討を進めてまいります」としている。
合併は来年2025年4月1日の予定。南海電鉄の駅数は現在の100駅から105駅に増え、鉄道路線の総距離(営業キロベース)は現在の154.7kmから169.0kmに拡大する。合併から1年後の2026年4月には南海電鉄が鉄道事業を分社化する予定だ。
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