新型通勤車「5000形」4編成増備、ホームドア設置は新宿・登戸 小田急電鉄2021年度計画



2021年度は4編成が増備される5000形。【画像:未来鉄道データベース運営部(K)】

小田急電鉄は4月28日、本年度2021年度の鉄道事業計画を発表した。設備投資額は総額254億円。車両の増備やリニューアル、ホームドアの設置などを進める。

車両は5000形電車を4編成増備。1000形電車も2編成をリニューアルする。5000形は2018年の複々線完成後の新型通勤車両として計画されたもので、2019年にデビュー。車体幅を拡大して車内空間を広げたのが特徴だ。

1988年にデビューした1000形のリニューアルは、車椅子スペースや車内LCD表示器、自動放送装置などを設置するほか、制御装置の更新などによる省エネルギー化や床下機器の低騒音化を図る。

ホームドアは新宿駅の8・9番線ホームと登戸駅の3・4番ホームに設置する。いずれも本年度中に使用開始の予定。設置するホームドアはQRコードを活用して開閉するシステムを採用する。来年度2022年度以降は町田・相模大野・海老名・本厚木・中央林間・大和の各に設置する予定だ。

また、中央林間駅には東口改札を新設し、今年2021年秋頃の使用開始を目指す。これにより駅の北東方面へのアクセスが向上し、連絡通路の混雑緩和も期待されるという。

このほか、愛甲石田~伊勢原間と東海大学前~秦野間では土砂崩壊などの被害を抑えるため法面(のりめん)を改修。町田~相模大野間と渋沢~新松田間でも橋りょうの耐震補強を進める。

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