東武鉄道は1月20日、6050形電車「リバイバル車両」の2編成目を導入すると発表した。2月から運転を始める。

「リバイバル車両」は6000形電車の旧塗装(ロイヤルベージュとロイヤルマルーンの2色)を施した車両。東武日光線の全線開業90周年記念事業の一環で、車内の座席モケットも6000形のデザインを施している。6050形の第6162編成に施され、11月30日から運転を開始。今回、新たに第6179編成にも旧塗装が施され、「リバイバル車両」は2両編成2本になる。
東武鉄道によると、第6162編成は車両設備の都合で野岩鉄道の野岩線と会津鉄道の会津線(会津田島以南)への直通運転は冬季には行っていないが、第6179編成は2月11日に実施される「6050型リバイバルカラー 野岩線・会津線初乗り入れ直通臨時電車ツアー」から直通運転を開始し、翌2月12日から通常運転を行うという。
6000形は1964年から1966年にかけて44両(2両編成22本)が製造され、おもに東武日光線の快速列車や快速急行列車で運用された。冷房が搭載されていないなどの問題があったことから、1985年から1986年にかけて改造され、形式も現在の6050形に変わった。


6050形には改造車だけでなく、野岩線の開業などにあわせて新造された車両もあり、東武鉄道のほか野岩鉄道と会津鉄道も同タイプの新造車両を導入している。
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