観光客少ない冬の日光で鉄道とバスが無料 東武鉄道と日光市が共同で実施



東武鉄道と日光市観光協会は12月17日、日光・奥日光エリアの路線バスや一部の東武グループ施設が無料になる「東武グループ日光フリーデー」を2020年2月1日に実施すると発表した。

東武日光線の終点・東武日光駅。【撮影:草町義和】

東武日光線の全線開業90周年と「日光の社寺」世界遺産登録20周年を記念し、東武グループと日光市観光協会が共同で実施するもの。路線バスや各種施設が無料で利用できる「東武グループ日光フリーパス」を、東武日光駅前で当日配布する。

「東武グループ日光フリーパス」のおもな特典は次の通り。

・東武バス日光の路線バス(1日無料、定期観光バスと高速バスは除く)
・明智平ロープウェイ(1日無料)
・日光金谷ホテル「クラフトラウンジ」(コーヒー・紅茶1杯無料、食事またはデザートを注文した人に限る)
・中禅寺金谷ホテル 温泉露天風呂空ぶろ(日帰り入浴無料)
・日光自然博物館(入館料無料)
・日光アストリアホテル(日帰り入浴無料、ランチ利用の人や売店「森の都」で1000円以上利用の人に限る)
・日光湯元温泉スキー場(リフト1日券無料、スキーセットレンタル利用者に限る)

このほか、東武日光駅の改札窓口で「東武グループ日光フリーパス」を提示すると、東武日光線の下今市~東武日光間と東武鬼怒川線の下今市~新藤原間を利用できる「日光・鬼怒川エリア鉄道乗り放題きっぷ」もプレゼントされる。

また、日光市観光協会は対象の店舗や施設で入館料の割引や商品のサービスなどの特典が受けられる「日光旬旅PASSPORT」と東武日光駅前広場で無料配布する。「フリーデー」の実施を記念したスタンプラリーも行われ、スタンプの数に応じて缶バッジなどの景品がプレゼントされる。

東武日光線の列車。【撮影:草町義和】

栃木県の公表資料によると、日光国立公園の月別入込数(2017年)は10月が最多の約84万人なのに対し、2月は最少の約27万人で、10月の3分の1以下だ。東武鉄道と日光市観光協会は、冬の日光・奥日光エリアを盛り上げることを目的に「フリーデー」を初めて実施するとしている。