東武の新型特急「スペーシアX」来年7月15日デビュー 個室料金は最大「1万超」に



東武鉄道は7月15日、新型特急電車「N100系」の車両愛称を「SPACIA X(スペーシア エックス)」に決め、来年2023年7月15日から運行すると発表した。同時に車両愛称のロゴマークや特急料金・特別座席料金の金額も発表した。

「スペーシアX」の愛称とロゴ、デビュー日が新たに掲載された特設サイト画面。【画像:東武鉄道】

運行区間は伊勢崎線(東武スカイツリーライン)・東武日光線・鬼怒川線の浅草~東武日光・鬼怒川温泉。途中、とうきょうスカイツリー・北千住・春日部・栃木・新鹿沼・下今市・東武日光・東武ワールドスクウェアの各駅に停車する。

運行本数は毎日2~4往復の予定。4往復の運行日は週末を中心に設定される予定だ。東武鉄道は観光に便利な時間帯の発着ダイヤを検討しているとしている。

「スペーシアX」の特急料金は平日・土休日とも同額。浅草~東武日光の場合、「スタンダードシート」が1940円、「プレミアムシート」が2520円になる。現行「スペーシア」の特急料金に比べ「スタンダードシート」は平日で580円高く、土休日で470円高い。

このほか、「スタンダード」「プレミアム」以外の座席・個室を利用する場合、「スタンダードシート」の特急料金に加え特別座席料金が必要だ。

「コンパートメント」(4人定員)の特別座席料金は1室6040円で、現行「スペーシア」の4人用個室(平日3150円・土休日3770円)に比べ最大2890円の値上げ。「コックピットラウンジ」(1・2・4人用)は1人あたり200円で、「ボックスシート」(2人定員)は1室400円。浅草寄り先頭車に設けられる前面展望付きの7人用個室「コックピットスイート」は1室1万2180円で1万円を超える。

7人用個室「コックピットラウンジ」の想像画。【画像:東武鉄道】

東武鉄道は今年2022年6月、N100系の車両愛称として「プレミアムスペーシア」「スペーシアX」「グランスペーシア」「スペーシアルクス」の4案を公表。7月14日まで愛称予想キャンペーンを実施した。

同社は「日光・鬼怒川エリアへの輸送の代名詞としてお客様に長年愛されてきた『特急スペーシア』の伝統を維持・継承するとともに、新型車両に期待される役割を象徴した『X』の文字を加えることで、特急スペーシアの正統進化を想起させるものとしました」としている。

同時に「スペーシアX」のロゴマークも発表された。東武鉄道は車体デザインのモチーフとして取り入れた「鹿沼組子」をイメージした書体を新たに開発し、車両のデザインと統一性を持たせたとしている。

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