JR九州のタッチ決済「拡大」5駅→50駅に 鹿児島本線で対象駅が大幅増、香椎線でも



JR九州などは6月28日、鹿児島本線の一部で実施しているタッチ決済の実証実験について、7月12日から対象駅を現在の5駅から50駅に拡大すると発表した。

鹿児島本線の普通列車。【画像:ninochan555/写真AC】

実証実験が現在行われているのは、鹿児島本線・香椎~博多8.4kmの福岡市内5駅。7月12日からは、福岡県と佐賀県にまたがる鹿児島本線・門司港~久留米113.9kmの全49駅に拡大する。また、香椎線も海ノ中道駅のみ実証実験の対象駅に加わる。

7月12日以降のタッチ決済の対応エリア。【画像:JR九州・三井住友カード・JCB・日本信号・QUADRAC】

利用方法は従来通り。タッチ決済に対応したカードやスマートフォンなどを自動改札機や専用端末にかざすことで列車を利用できる。複数の改札口がある駅では主要な改札口のみ利用可能。新幹線乗換口は利用できない。対応ブランドはVisa・JCB・American Express。

タッチ決済に対応したポール型専用端末(写真は江ノ電)。【撮影:鉄道プレスネット】

JR九州は昨年2022年7月、JR旅客6社では初めてタッチ決済の実証実験を開始。のちに対応ブランドを増やしたほか、実証実験の期間も当初予定の2023年3月31日から2024年3月31日まで延長している。

JR九州は「本実証実験を通して、引き続き、日常利用・訪日外国人を含む来街者の利便性の向上やサービスの効果について、検証を進めてまいります」としている。

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