整備新幹線の事業費、過去最高の804億円 2020年度予算案に計上へ



与党の整備新幹線プロジェクトチーム(PT)が12月18日に開かれた。PTでは2020年度予算案における国の2020年度予算案に盛り込む整備新幹線関係の事業費を、国費ベースで過去最高の804億円とすることなどが了承された。

北陸新幹線・金沢~敦賀間の早期開業を求める福井県のPR看板。【撮影:草町義和】

PTでは、北陸新幹線の金沢~敦賀間と、九州新幹線(長崎ルート、西九州ルート)の武雄温泉~長崎間の建設費増加分について、2020~2022年の3年間で519億円が手当てが必要になるとし、国土交通省は2020年度予算案の整備新幹線事業費として過去最高の804億円を計上するとPTに報告、了承された。

北陸新幹線・福井駅部の高架橋は2009年に完成済みで、えちぜん鉄道が2015年から2018年まで仮設の線路を敷設して借用していた。【撮影:草町義和】
高架橋の橋脚が姿を現した北陸新幹線・金沢~敦賀間。【撮影:草町義和】

このほか、長崎ルートの未着工区間である佐賀県内の新鳥栖~武雄温泉間の取り扱いも協議。佐賀県は財政負担の増加などを懸念してフル規格での整備に反対していることから、国交省は同区間の環境影響評価の費用の計上を見送った。