「京王ライナー」がホームの上を「運行」 新型の清掃ロボット導入



京王電鉄は2月6日、プラットホームの床などを自動的に清掃する「自律走行式ロボット床面洗浄機」を導入すると発表した。

「京王ライナー」5000系のイメージでデザインされた清掃ロボ。【画像:京王電鉄】

座席指定制の通勤列車「京王ライナー」で運用されている5000系電車のイメージでデザイン。2月15日から京王線の新宿駅構内で本格的に稼働する。

清掃機メーカーのアマノが開発したもので、大きさは幅780mm、長さ1200mm、高さ1090mm。清掃エリア内の走行経路や速度のほか、洗浄水量やパッド圧などを事前に登録しておくと、自動で清掃する。

エリア内に歩行者や障害物があった場合はセンサーなどで認識し、その場で停止したあとに回避ルートを再設定して清掃を続ける。複数のセンサーを搭載し、自動走行中には周囲の人に向けて音声での案内やウィンカーなどで注意喚起することも可能だ。

自動走行時のメロディーは「京王ライナー」の車内音楽やホーム進入時に流れる音を採用した。ただし自動走行は終電後から始発まで。日中は清掃員の操作で運用する。

京王は自律壮行式ロボットの導入により、少ない人数でも清掃作業回数を増やすことができるとしている。

「京王ライナー」で使われている5000系。【撮影:草町義和】