北陸本線・湖西線の近江塩津駅「0番ホーム」新設 冬の「異常時」に限り使用



JR西日本は11月30日、北陸本線・湖西線の近江塩津駅に異常時用の0番ホームを新設し、12月20日以降に使用開始すると発表した。

近江塩津駅の0番ホーム。【画像:JR西日本】

0番ホームは同駅西側の従来ホームがなかった線路に設置。長さ約80m、幅約1.5~2mで、4両編成に対応。乗降用の階段は1カ所に設置される。この線路は現在、近江塩津駅を通過する堅田方面からの特急・貨物列車が使用している。

近江塩津駅は北陸本線と湖西線が分岐、合流する滋賀県北部の駅。同駅では雪によって線路の分岐器(ポイント)が正常に動作しない場合、ポイントを一定方向に固定している。このため、湖西線から敦賀方面へ向かう列車はホームが接している線路に入れず、乗り降りや米原方面への乗り換えができない場合があった。

近江塩津駅の平面略図。【画像:JR西日本】
近江塩津駅の横断面図。通常は1~4番ホームを使用するが、異常時には0・1・3・4番ホームを使用する。【画像:JR西日本】

通常は通過列車が走る線路に0番ホームを設置することで、ポイントを一定方向に固定しても乗り降りや乗り換えが可能になる。0番ホームは12月20日以降、大雪によるダイヤの乱れが見込まれる場合のみ使用。使用時は事前に駅の掲示やウェブサイトで案内する。

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