京都丹後鉄道「キハ85系」今後の予定など明らかに JR東海の特急気動車、どう活用?



京都丹後鉄道(丹鉄、京都府・兵庫県)を運営するWILLER TRAINS(ウィラートレインズ)は、JR東海から譲り受けたキハ85系特急型気動車の搬入までの経緯や今後の予定などを明らかにした。譲り受けた4両のうち2両を営業列車で運用する。

同社が鉄道事業法に基づき6月14日までに公表した2022年の安全報告書によると、JR東海から譲り受けたのはキハ85-3・12・6・7の4両。キハ85-3・12の2両は今年2023年2月23日~3月5日の京都鉄道博物館での展示を経て3月7日、丹鉄の西舞鶴運転所に搬入された。続いて3月25日にはキハ85-6・7の2両が西舞鶴運転所に搬入された。

キハ85-3・12は京都鉄道博物館での展示後に丹鉄の車両基地に搬入された。【画像:ウィラートレインズ】

ウィラートレインズはこれに先立つ2月22日、JR東海の名古屋車両区で現車確認を実施。2月24日にはJR西日本の宮原総合車両所で現車講習を受けた。

キハ85系は丹鉄の施設を保有する北近畿タンゴ鉄道の所属車両となり、形式名はKTR8500形に変更される。変更前→変更後の車両番号は次の通り。

キハ85-12 → KTR8501
キハ85-3 → KTR8502
キハ85-6 → KTR8503
キハ85-7 → KTR8504

キハ85-6・7は部品取り車として活用される。【画像:ウィラートレインズ】

実際に営業車両として使用するのはKTR8501・KTR8502の2両。KTR8503・KTR8504は部品取り車両として活用する。今後は法定検査を実施するとともに「北近畿タンゴ鉄道仕様」に改修。線内特急の予備車として運用を開始する予定という。具体的な運用開始時期は明らかにしていない。

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