西武新宿線「地下化」工事どこまで進んだ? 中井~野方、踏切7カ所を解消



東京都中野区は西武新宿線・中井~野方を地下化する連続立体交差事業(連立事業)について、1月時点の工事の進捗状況を明らかにした。駅部の掘削などを中心に工事が進んでいる。

西武新宿線・新井薬師前~沼袋の踏切。【画像:EIKICHI/写真AC】

野方寄りで地上の線路と地下の線路をつなぐ取付部では、掘削のほか周囲の土砂崩壊を防ぐ鉄骨(山留支保工)の設置工事が行われている。新井薬師前駅部でも掘削と山留支保工設置工事が進行中だ。

野方寄りの取付部。掘削に加え山留支保工設置工事が行われている。【画像:中野区】
新井薬師前駅部でも掘削と山留支保工設置工事が進行中。【画像:中野区】

沼袋駅部では鋼管(パイプルーフ)を設置した場所の掘削が一部完了したことから、パイプルーフを下から支える軌道仮受杭の打設工事が行われている。

沼袋駅部では軌道仮受杭設置工事が始まった。【画像:中野区】

取付部~駅や駅間はシールド工法で建設する計画だが未着工。シールドマシンによる掘削工事に向けた準備工事を進めている段階だ。

西武新宿線・中井~野方の縦断面図と各工区の位置。【画像:中野区】

この連立事業は中井~野方3.2kmのうち約2.4kmを地下化し、7カ所の踏切を解消するもの。2011年の都市計画決定と2013年の事業認可を経て工事に着手した。

《関連記事》
西武新宿線の地下化:中井~野方(未来鉄道データベース)
西武鉄道「運賃改定」申請 24年ぶり、遠距離は一部据え置きも