2023年「青春18きっぷ」発売額や利用期間は従来通り 春・夏・冬の3シーズン



JRグループは2月8日、全国のJR線の普通列車が乗り放題の企画切符「青春18きっぷ」について、今年2023年の春季から冬季までの発売計画の概要を発表した。切符の効力や制限、特例などは昨年2022年とほぼ同じ。全国のJRのおもな駅や旅行会社などで発売される。

JR線を走る普通列車のイメージ。【作成:さかいあきよ、画像(背景):aruga/イラストAC】

発売額は1万2050円。発売期間と利用期間は次の通り。

●春季
・発売期間:2023年2月20日~2023年3月31日
・利用期間:2023年3月1日~2023年4月10日

●夏季
・発売期間:2023年7月1日~2023年8月31日
・利用期間:2023年7月20日~2023年9月10日

●冬季
・発売期間:2023年12月1日~2023年12月31日
・利用期間:2023年12月10日~2024年1月10日

各シーズンの利用期間中、全国のJR線の快速・普通列車の普通車自由席とバス高速輸送システム(BRT)、JR西日本宮島フェリーを5回(日)分、自由に乗り降りできるフリー切符。1枚の「青春18きっぷ」を一人が5回使ったり、5人グループで同時に1回使ったりすることができる。

JR伯備線の普通列車。【画像:H.Motti/写真AC】
JR東日本の気仙沼線BRT。【撮影:草町義和】

特急列車やグリーン車指定席は、特急券やグリーン券を追加購入しても利用できない。快速・普通列車の普通車指定席やグリーン車自由席は、指定席券やグリーン券を別途購入すれば利用できる。

奥羽本線の新青森~青森と石勝線の新得~新夕張は、特例として各区間内の相互発着の場合に限り特急・急行列車の普通車自由席を利用できる。特例区間外にまたがって利用することはできない。佐世保線の早岐~佐世保と宮崎空港線の宮崎~宮崎空港は、特急列車の普通車自由席を利用できる。

JR以外の鉄道路線やBRT・代行バス以外のJRバスは原則として利用できないが、青い森鉄道線の青森~八戸と青森~野辺地、あいの風とやま鉄道線の高岡~富山、IRいしかわ鉄道線の金沢~津幡は、通過利用する場合に限り普通列車の普通車自由席が利用できる。

オプション券を使うと北海道新幹線の奥津軽いまべつ~木古内などを利用できる。【撮影:草町義和】

「青春18きっぷ」と組み合わせて利用することが条件の「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」も発売される。奥津軽いまべつ~(北海道新幹線の普通車の空いている席)~木古内~(道南いさりび鉄道線の普通列車)~五稜郭を連続して利用する場合に限り、片道1回利用できる。

奥津軽いまべつ駅での在来線からの乗換駅は津軽線の津軽二股駅。ただし津軽二股駅を含む蟹田~三厩は2022年8月の大雨で被災し運休しており、2023年2月9日時点では代行バスが運行されている。

発売額は2490円。利用時には「青春18きっぷ」との併用が必要で、改札では「青春18きっぷ」を同時に提示する必要がある。有効期間は当日限り。利用期間は「青春18きっぷ」と同じだが、発売期間は各シーズンの利用期間の最終日までになる。

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