JR九州は4月8日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う在来線の特急と快速・普通列車の運転計画(4月11日~5月10日)を発表した。
同社は3月24日、在来線の定期および臨時の特急列車を4月6~23日の期間で計670本を運休する運転計画を発表。その後もゴールデンウィークの各種イベントの中止が発表されたことから「利用状況が引き続き低調に推移する」と判断し、一部列車の運休を延長するとともに、新たに定期の快速・普通列車の運休も行うことにしたという。
博多~直方間の特急「かいおう」や博多~佐世保間の臨時特急「九十九島みどり」などが新たな運休列車として追加。「かわせみ やませみ1・2号」「A列車で行こう3・4号」などの観光列車は運休期間を延長する。「ハウステンボス」は引き続き定期・臨時ともに全列車運休。さらに鹿児島本線の快速112本と筑豊本線の普通列車126本も運休する。
在来線の運転計画は次の通り。
●在来線特急の運休
かもめ(臨時):4月25日~5月10日の120本
九十九島みどり(臨時):5月6日の6本
ハウステンボス(定期):4月24日~5月10日の136本
ハウステンボス(臨時):4月24日~5月10日の122本
ソニック(定期):4月24日~5月10日の136本
ソニック(臨時):5月2~6日の20本
にちりん(定期):4月24日~5月10日の85本
にちりん(臨時):5月2~6日の20本
きらめき(定期):4月11日~5月10日の143本
きりしま(定期):4月18日~5月10日の80本
ひゅうが(定期):4月24日~5月10日の68本
かいおう(定期):4月11日~5月10日の38本
ゆふいんの森3・4号(臨時):4月24日~5月10日の34本 ※一部「ゆふ」車両による臨時列車を含む
かわせみ やませみ1・2号(臨時):4月24日~5月10日の34本
A列車で行こう3・4号(臨時):4月25日~5月10日の24本
JRKYUSHU SWEET TRAIN 或る列車(臨時):4月17日~5月6日の28本
●快速・普通列車の運休
鹿児島本線の快速列車:4月11日~5月10日の112本
筑豊本線の普通列車:4月11日~5月10日の126本
今回の運休列車の追加により、運休を開始した3月20日から5月31日までの期間で新幹線175本と在来線2415本の合計2590本が運休することになる。
JR九州の鉄道収入は新型コロナウイルスの影響で大幅に減少。3月1~23日(速報値)は前年比50.3%の71億円となった。九州新幹線の利用状況は、3月1~22日のあいだで博多~熊本間が対前年52%、熊本~鹿児島中央間で対前年53%に。在来線特急の利用状況も日豊本線・小倉~行橋間と長崎本線・鳥栖~肥前山口間でほぼ半減している。