東武特急スペーシア「台湾鉄路」に譲渡 友好協定10周年にあわせ



東武鉄道や台湾鉄路などは7月10日、東武鉄道が100系特急型電車「スペーシア」の先頭車1両を台湾鉄路に寄贈すると発表した。東武鉄道・台湾鉄路の友好協定締結10周年の記念事業。

東武100系の「日光詣スペーシア」編成。【画像:東武鉄道】

東武鉄道が寄贈する車両は100系のうち第101編成の浅草・新宿寄り先頭車(101-1)。本年度2025年度の冬季に譲渡し、台北駅の出入口のうち東三門付近に展示する計画だ。東武鉄道などによると、台北駅での展示は日本・台湾の双方で鉄道観光をフックとした交流人口の増加を図るのが目的。東武鉄道の特急車両が海外に渡るのは初めてで、台湾鉄路の施設内に海外の車両が展示されるのも初めてという。

台湾鉄路の台北駅。【撮影:草町義和】
台北駅の東三門。この付近に100系先頭車の101-1が展示される。【撮影:草町義和】

100系「スペーシア」は日光・鬼怒川方面の特急列車用として開発された電車。1990年に第101編成が製造され、1991年までに合計54両(6両9編成)が製造された。2022年以降、一部の編成が引退しており、第101編成も昨年2024年に引退していた。

第101編成は2015年、日光の寺社で使われている金色・黒・朱の3色を用いたデザインに変更され「日光詣スペーシア」という愛称が付けられた。2021年には、100系導入前に日光・鬼怒川方面の特急列車で使われていた1720系電車「DRC」をイメージした塗装に変更されている。東武鉄道や台湾鉄路は「『日光詣スペーシア』の先頭車両を台湾最大の駅である台北駅にて展示する」としており、101-1を「日光詣スペーシア」のデザインで再塗装したうえで展示するとみられる。

東武鉄道と台湾鉄路は2015年に友好協定を締結。人的交流や意見交換などに加え、東武鉄道が台湾鉄路の特急「普悠瑪(プユマ)」と同じデザインの特急列車を走らせたり、台湾鉄路の駅で共同イベントを行ったりするなどの交流を続けてきた。

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