四日市あすなろう鉄道「交通系ICカード」導入 定期券は「印字なしICOCA」



「ICOCA」を手に持った四日市市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」が描かれたICカード導入の案内ポスター。【画像:四日市あすなろう鉄道】

四日市あすなろう鉄道(三重県四日市市)は8月3日、交通系ICカードのサービスを8月21日の始発から開始すると発表した。IC定期券も同時に導入する。

ICカードサービスを導入するのは、同社が運営する内部線・八王子線の全線。全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードを利用できる。各駅にIC改札機を設け、あすなろう四日市駅にはICカードの入金機も設置する。

IC定期券はJR西日本が展開している交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」に定期券機能を付加する「四日市あすなろう鉄道ICOCA定期券」として発売。あすなろう四日市駅で8月21日から発売される。販売時間は6~22時。

近鉄などの「ICOCA定期券」と「四日市あすなろう鉄道ICOCA定期券」を1枚の「ICOCA」カードにまとめて利用することが可能。すでに「ICOCA」カードを所持している場合、デポジット(500円)を含まない定期代だけで定期券を購入できる。また、「四日市あすなろう鉄道ICOCA定期券」は「ICOCA」や「SMART ICOCA」に加え「KIPS ICOCA」にも付加できる。

一方、JR東海の「TOICA(トイカ)」や近畿圏を中心とした私鉄などの「PiTaPa(ピタパ)」には、「四日市あすなろうICOCA定期券」の機能を付け加えることができない。

「四日市あすなろうICOCA定期券」は券面に日付や区間などの定期券情報が印字されず、他社線の定期券と「四日市あすなろうICOCA定期券」を1枚の「ICOCA」カードにまとめた場合は他社線の定期券情報のみ印字される。このため、「四日市あすなろうICOCA定期券」の内容控えを発売時に客に渡し、定期券情報を確認できるようにする。

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