筑豊電鉄「2000形」11月に引退へ 3車体連節「西鉄の路面電車」すべて消滅



西鉄は6月23日、同社グループの筑豊電鉄で運用されている2000形が11月7日をもって引退すると発表した。7月から11月にかけ引退を記念したツアーが行われる。

11月で引退する筑豊電鉄2000形の2003号。【画像:西鉄】

ツアーは7月10日~11月6日の期間中、計19行程(20日間)を実施。筑豊電鉄2000形の貸切や車庫内見学、写真撮影を行う日帰りツアーが設定された。筑豊電鉄のほか甘木鉄道や平成筑豊鉄道など福岡の地方鉄道を巡るツアーなども設定。運行終了直前の11月5~6日には1泊2日の「フィナーレイベント」ツアーが行われる。

募集人数は各行程50人で参加料金は1万2900円から。「フィナーレイベント」は3万9800円になる。申込みは西鉄旅行のウェブサイトで受け付けている。

西鉄福岡市内線を走っていた頃の1300形。【画像:西鉄】

2000形は筑豊電鉄が運用している3車体連節の電車。西鉄が運行していた路面電車(福岡市内線の1201形・1301形と北九州線の1000形)を1975年に購入し、1977年に3車体連節に改造して形式を2000形とした。

現存するのは2003号編成だけで、このほど車両の老朽化を受け引退することが決定。これにより西鉄の路面電車線を走っていたことのある現役車両はすべて消滅する。

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