アルピコ交通上高地線「駅すぱあと」が復旧費など支援 水害で一部不通、シェアで寄付



経路検索サービス「駅すぱあと」のヴァル研究所は3月から、日本の公共交通を応援するプロジェクト「YELL for 交通JAPAN」を始めた。第1弾として、水害で一部不通となったアルピコ交通上高地線(長野県松本市)の寄付金支援活動を展開している。

被災直後(左)と復旧工事中(右)の田川橋梁。【画像:ヴァル研究所】

「YELL for 交通JAPAN」特設サイト内のSNSシェアボタンを押してツイッターかフェイスブックでシェアすると、1シェアにつき5円を上高地線の復旧費用などとしてヴァル研究所が寄付する。期間は6月22日まで。

ヴァル研究所は2015年から2017年まで、日本の鉄道を応援するプロジェクト「YELL for 鉄道JAPAN」を展開。「多様化していく移動の在り方や交通手段との連携・サポート」を行うとして、3月22日から「YELL for 交通JAPAN」に改名して再始動した。

アルピコ交通上高地線の列車。【画像:するめいぬ/写真AC】

上高地線は松本~新島々間の14.4kmを結ぶ鉄道路線。地域の通勤通学輸送のほか、上高地方面へのアクセス路線として観光輸送も担っている。2021年8月の水害で、西松本~渚間の田川橋梁が被災。この区間を含む松本~渚間が現在も運休中で、再開は6月中の見込みだ。

ヴァル研究所によると、復旧工事費は自治体からの補助を受けているが、橋梁の被災に加えて新型コロナウイルスの影響で上高地線の経営は非常に厳しい状況。このプロジェクトの寄付金は上高地線の復旧と運行継続に活用してもらうとしている。

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