名古屋市営地下鉄「新型車両」名港線などに導入へ ホームドアやカメラの整備も



名古屋市交通局は名古屋市営地下鉄に新型車両を導入し、既存の車両を更新する考えを明らかにした。1月4日に公表した計画案に盛り込んだ。

名港・名城線で運用されている2000形。【画像:名古屋市交通局】

交通局が公表したのは「名古屋市営交通事業経営計画2028(案)」。計画期間は各種施策の実施期間を2024年度から2028年度までの5年間とし、長期的展望に立った収支計画は2024年度から2033年度までの10年間とした。

計画案によると、名城・名港線の新型車両は2024年度に検討。2025年度に契約して2026年度から設計を開始し、2028年度には1編成を導入する。これにより現在運用している2000形電車の更新を始める。

桜通線でも現在運用している6000形の更新を目的に、2024年度から新型車両の検討を開始。2026年度に契約を締結して2027年度から設計を進める考え。導入時期は計画案には盛り込んでいない。

名古屋市交通局は車両の使用期間を標準で40年としており、2028年度の前後には2000形と6000形の最初期に製造された車両が40年を迎える。

計画案ではこのほか、地下鉄構造物の耐震補強やホームドアの整備、車内カメラの設置、駅構内カメラの増設などを盛り込んだ。車内カメラは東山線の既存車両の年間9~10編成のペースで導入。名城・名港線の新型車両にも設置する。ホームドアの整備は鶴舞線で推進し、2026年度に設置を完了する。

車内カメラ(左上)の設置イメージ。【画像:名古屋市交通局】

名古屋市交通局は計画案に対する意見募集(パブリックコメント)を実施しており、交通局のウェブサイトなどで意見を受け付けている。募集期間は2月4日まで。

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