高松琴平電気鉄道(ことでん)は600形電車の全20両のうち過半数の13両が製造50周年を迎えているとし、7月31日から50周年記念ヘッドマークを掲出する。
ヘッドマークを掲出するのは、605・627・628号の3両。それぞれデザインの異なるヘッドマークを取り付ける。605号は琴平線の高松築港~一宮、627・628号は志度線の瓦町~琴電志度を運行する。
600形は名古屋市営地下鉄の250・700・1600・1700・1800・1900形電車を譲り受けて冷房装置を搭載するなど改造した車両。1998年から2002年にかけ導入され、ことでんの車両の冷房化を推進した。
今年2024年7月時点で製造50周年の600形は、1973年12月製造の601・602・624号と1974年製造の604・606・613・614・625・626・627・628・631・632号の合計13両。これ以外の7両は1971年の製造で、すでに50年以上経過している。今回ヘッドマークを取り付ける3両のうち605号も1971年の製造だが、605号と編成を組んでいる606号は1974年の製造だ。
ことでんの営業車両は600形に限らずすべて1950~1970年代の製造で、老朽化が進んでいる。同社は2024年6月に認定された鉄道事業再構築実施計画(2028年度末まで)に基づき、新型車両を導入する計画だ。
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