岡山電軌「環状線化」市の都市計画審議会が承認 大雲寺前~西大寺町を単線で接続



新市民会館(岡山芸術創造劇場)付近を通る路面電車のイメージ。【画像:岡山市】

岡山市の都市計画審議会は8月17日、岡山電軌の清輝橋線・大雲寺前停留場と東山線・西大寺町停留場を結び路面電車の環状線化を図る計画を承認した。これを受けて岡山市は都市計画の変更手続きに入る方針。

この計画では、大雲寺前~西大寺町間の約600mを結ぶ併用軌道を単線で整備。これにより岡山電軌の路面電車線の環状線化を図る。国道250号を通る部分では北側の歩道に隣接して軌道を敷設。近隣の新市民会館(岡山芸術創造劇場、2023年夏頃開館予定)から道路の車線を横切らずに乗り降りできるようにする。

岡山電軌の路面電車が歩道に隣接した軌道・停留場を通るイメージ。道路中央に軌道・停留場を設ける場合と異なり、車線を横断することなく乗り降りできる。【撮影:草町義和、加工:鉄道プレスネット編集部】
大雲寺前~西大寺町間の整備ルート(赤)。【画像:国土地理院地形図、加工:鉄道プレスネット編集部】

事業費は概算で約9億円とされている。岡山市は国・市・岡山電軌が事業費を3分の1ずつ負担することを想定しているのに対し、岡山電軌は全額公費負担を求めている。岡山市は本年度2021年度中にも費用負担の方向性を示す方針だ。

《関連記事》
岡山市「路面電車の環状化」費用負担の方向性を本年度中に提示へ 新市民会館ルート
芳賀・宇都宮LRT「ライトライン」HU300形お披露目 「国内最大」車内も公開