阪急京都線「指定席車」イメージ公表 京都線2300系・9300系で2024年夏から



阪急電鉄は11月21日、同社としては初となる座席指定サービスの名称を「PRiVACE(プライベース)」に決めたと発表した。同時にロゴデザインや車両のイメージなども公表。来年2024年夏ごろから京都線でサービスを開始する。

座席指定サービス「PRiVACE」車両のイメージ。【画像:阪急電鉄】

PRiVACEのロゴデザイン。【画像:阪急電鉄】

PRiVACEは京都線の特急系列車(特急・通勤特急・準特急)で提供。まず2024年夏ごろから1時間あたり2~3本の頻度でサービスを開始する。2025年ごろには1時間あたり4~6本に拡大する予定だ。

名称のPRiVACEは「PRIVATE(プライベート)」と「PLACE(場所)」を掛け合わせたもの。阪急電鉄は「“自分時間”が過ごせるプライベート感を『PRiVACE』というネーミングで表現しました」としている。

編成中の一部車両のみ指定席のPRiVACE車両にする方式で、京都線に導入する新型車両の2300系電車(8両編成)と、京都線でおもに特急車両として運行している9300系電車(8両編成、一部)にPRiVACE車両を連結する。連結位置は2300系と9300系のどちらも大阪寄り4両目。

公表されたイメージによると、車体の外装は阪急電鉄「伝統」のマルーン色をベースに、ロゴマークや金色の帯で装飾。ドアを中央1カ所に設け、その前後に客室を配置する。窓は車内の横1列ごとに分けて設ける形だ。

PRiVACE車両の側面イメージ。【画像:阪急電鉄】
PRiVACE車両のデッキ部のイメージ。【画像:阪急電鉄】

座席の予約は専用ウェブサイトで受け付ける方式。運賃とは別に座席指定料金が必要だが、料金額は今回、明らかにしていない。阪急電鉄の広報部によると、座席は横1列で3席(1+2席)の配置。座席の仕様や切符の買い方など、詳細は2024年2月ごろに発表する予定という。

阪急電鉄はPRiVACEのサービスで「近年高まっている『プライベート空間を確保したい』『着席してゆったりと移動したい』というお客様のニーズにお応えしていきます」としている。

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