山陽本線の貨物列車脱線事故「積み荷の偏り」確認



JR貨物は1月4日、昨年2021年12月に発生した貨物列車の脱線事故について、偏積(積み荷の偏り)が認められたと発表した。

事故は12月28日に発生。広島貨物ターミナル発の東京貨物ターミナル行き貨物列車が山陽本線の瀬野駅を過ぎて八本松方面へ走行中、機関車を含め前から12両目のコンテナ車が脱線した。山陽本線の線路を保有するJR西日本は、脱線した地点に脱線防止ガードを増設。貨物列車は45km/hの徐行運転するという条件付きで12月31日に運転を再開した。

JR貨物によると、脱線したコンテナ車に積載されたコンテナに、許容値を上回る偏積が認められた。偏積が事故の原因かどうかは明らかにしていない。同社は2014年6月に発生したJR北海道の江差線(現在の道南いさりび鉄道線)での脱線事故を受け、偏積対策を講じていたという。

JR貨物は今回の脱線事故を受け、利用運送事業者の協力のもと偏積がないことの確認を徹底することや、ハード対策として輪重測定装置の設置を今後検討するとしている。

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