山陽本線「貨物列車脱線」運休続く 再開はあす午後の見込み



12月28日に山陽本線・八本松~瀬野間(広島県)で発生した貨物列車の脱線事故の影響を受け、JR西日本は同区間を含む西条~安芸中野間で列車の運転を見合わせている。運転再開はあす12月31日の見込み。

事故は12月28日の20時37分頃に発生。JR貨物によると、広島貨物ターミナル発→東京貨物ターミナル行きの貨物列車(第1068列車)が瀬野駅を過ぎて八本松方面へ走行中、非常ブレーキが動作して停車した。運転士が確認したところ、機関車を含め前から12両目の貨車1両(コキ106-407)で、進行方向前側の2軸4輪が左側に脱線しているのを見つけた。

12月30日17時時点では、山陽本線の西条~安芸中野間で列車の運転を取りやめており、代行バスが運転中。この前後の三原~西条間と安芸中野~岩国間は本数を減らして運転している。このほか、山陽新幹線の三原~広島間で代替輸送を実施している。

JR西日本によると、脱線した貨物列車は現地から移動済みだが、枕木など線路設備の損傷が激しく、復旧工事が行われている。運転再開は12月31日午後の見込み。下りは糸崎12時53分発と白市12時57分発から再開し、上りは広島12時50分発から再開の予定だ。

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