奥羽本線の再開「数カ月」の見通し、五能線はめど立たず 約90カ所で施設被害



JR東日本秋田支社は8月25日、水害で運休中の東北各線のうち奥羽本線と五能線の被害状況などを発表した。同支社管内の合計約90カ所で施設の被害が発生している。

秋田支社エリアの運休区間(赤)。【画像:JR東日本】
奥羽本線・糠沢~早口では盛土・道床が流出した。【画像:JR東日本】

奥羽本線は鷹ノ巣~大館が運休中。土砂流入(2カ所)や盛土・道床流出(4カ所)など合計約20カ所で被害が発生した。秋田支社によると再開には数カ月かかる見通し。

ゆがみが生じた五能線・陸奥赤石~鰺ケ沢の中村川橋梁。【画像:JR東日本】

五能線は岩館~鰺ケ沢が運休中で、約70カ所で被害が発生している。このうち39カ所で土砂流入、13カ所で盛土・道床流出が発生。橋梁のゆがみも4カ所で発生している。秋田支社は復旧の見込みは立っていないとしている。

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