岳南電車の鉄道イベント「GW一気開催」夜行列車は車両変更、夜間滞在や夜間巡回も



岳南電車(静岡県富士市)は「岳南電車GOLDEN~人気イベントが一堂に会した黄金週間~」と題し、ゴールデンウィークの4月29日から5月7日にかけ複数の鉄道イベントを開催する。

岳南電車のウェブサイト。【画像:岳南電車】

4月29~30日の「ナイトステイホーム in 吉原 ~特別編~」は、終電後の駅や留置している車両で一晩自由に過ごせるというもの。夜食ラーメン・朝食パンのほかオリジナル懐中電灯などの特典が付く。鉄道マニアとして知られる芸能マネージャーの南田裕介さんも参加する。定員20人で参加費は2万円。

5月3日は「夜間徒歩巡回」を開催。終列車の運転終了後に普段は立ち入ることができない線路内を係員の誘導で2kmほど歩く。岳南電車は「保線作業員の気分を味わえるイベント」「沿線工場の灯りや煙突からの白煙、信号機の灯りによる幻想的な夜景をお楽しみいただけます」としている。募集人員は20人で参加料金は6000円。

5月4日は電気機関車や貨車を静態展示している「岳鉄機関車ひろば」(岳南富士岡駅)で「岳鉄機関車ひろばまつり~鉄分濃厚ver~」を実施。現役運転士の案内によりED501電気機関車の運転台に座ったり機械室に立ち入ったりすることができる「機関車ガイド~極~ED501」(5000円)と、ワム80000形貨車の入替・突放を経験者の社員がレクチャーする「ワムハチブレーキ体験」(1000円)を開催する。

5月6~7日は夜行列車「シン岳南夜行」を運行。23時30分頃から翌朝5時頃にかけ、長時間停車しながら吉原~岳南江尾を2往復する。夜食ラーメンや朝食パンが提供される。従来は9000形電車を使用していたが、今回は塗装が新しくなった8000形電車を使用。岳南電車は車両の変更で快適性が向上するとしている。参加料金は1万円からで定員は相席ロング8人、ツインロング4人、シングルロング4人、セミロング2人。

最終日の5月7日は「がくてつお茶摘みウォーク」を開催。岳南電車に乗って茶畑や製茶工場を訪ね、茶摘み体験や工場見学などを行う。定員30人で参加費は大人3000円・子供1500円。

参加申込みは4月8日9時から予約サイト「Yahoo!PassMarket」で受け付ける。ただし「岳鉄機関車ひろばまつり~鉄分濃厚ver~」の「ワムハチブレーキ体験」は当日受付。「がくてつお茶摘みウォーク」は4月10日10時から電話で受け付ける。

《関連記事》
大井川鉄道の一部復旧で静岡県島田市が予算計上 全線再開めど立たず、協議会設置へ
山梨「富士山登山鉄道」構想案了承 富士スバルラインに「架線レス路面電車」