宗谷本線の廃駅「売却」美深町の初野駅、30年近く前に設置の待合所を公売処分



北海道美深町は3月に廃止されたJR宗谷本線の旧・初野駅を売却する。公売処分物件として10月28日に入札する。

初野駅を通過する特急列車。【画像:写真AC】

物件名は「旧初野駅(初野乗降所待合所)」で、軽量鉄骨造りの待合所を売却する。大きさは幅2.7m、奥行1.85mで、高さは前2.4m、後2.25m。入札説明書の縦覧は10月25日まで。10月23日に物件内部の公開と説明会を行う。入札は10月28日10時。

初野駅は国鉄時代の1948年に開業。当初は正式な駅ではなく、国鉄の地方機関の権限で設置された仮乗降場だった。1959年に正式な駅に昇格。単式ホーム1面1線の無人駅で、今回売却される待合所は30年近く前の1996年度に美深町が設置した。

1996年度に設置された初野駅の乗降待合所。【画像:美深町】

もともと周辺人口が多くなかったうえに道路整備が進んだこともあって利用者が減少。1日の利用者数(乗車人員)は2010年代後半で3人台だった。2020年度以降はJR北海道が廃止の目安としている3人を下回り、今年2024年3月15日限りで廃止された。

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