近鉄特急「12200系」最後の列車運行 一人で2席確保、大阪・名古屋~賢島間で



近鉄は6月29日、「ありがとう12200系特急ラストラン乗車ツアー」を8月7日に開催すると発表した。

近鉄特急の12200系。【画像:近鉄】

ツアー列車は大阪上本町~賢島間と近鉄名古屋~賢島間で、それぞれ1往復運行。4コースを設定する。乗車定員は256人だが、各コースの募集人数は半分以下の120人に抑え、参加者は一人につき窓側を含む2席を利用できるようにする。

このほか、車内放送で車両担当社員による12200系の歴史やエピソード、車両概要などの解説を実施。参加者には12200系のデザインを施したグッズをプレゼントする。車両にはラストランを記念した「特殊看板」が設置される予定だ。

旅行代金は大阪上本町発が大人1万2200円・子供9040円、近鉄名古屋発が大人1万1520円・子供8700円。申込みは近鉄のウェブサイトで7月1日10時から受け付ける。

設置予定の「特殊看板」。【画像:近鉄】

12200系は1969年から製造された特急型電車。近鉄の特急車両としては最多の168両が製造された。老朽化のため順次引退し、今年2021年2月に定期列車での運用を終了。その後は臨時列車などで運用されていたが、近鉄は「今回のツアーが(12200系に)ご乗車いただける最後の機会」としている。

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