北陸鉄道浅野川線8000系「最後のオレンジ」引退へ 最後はヘッドマーク掲出など



北陸鉄道は6月15日、浅野川線8000系電車の第8902編成(8902+8912号)の運行を7月16日に終了すると発表した。

7月に引退する8000系の第8902編成。【画像:北陸鉄道】

引退を記念して「浅野川線 8902+8912 号お別れ記念乗車券」「浅野川線 8801+8811 号復刻塗装記念乗車券」(各1000円)を北鉄金沢駅と内灘駅で発売。北陸鉄道のウェブサイトでも6月19日9時から通信販売の申込みを受け付ける。

7月1日から15日は、第8902編成に引退記念ヘッドマークを掲出して運行。最終日の7月16日は「8902編成引退記念ツアー」が行われる予定だ。

記念切符のイメージ。【画像:北陸鉄道】
引退記念ヘッドマークのイメージ。【画像:北陸鉄道】

北陸鉄道の8000系は京王帝都電鉄(現在の京王電鉄)井の頭線で運用されていた3000系電車を譲り受けて改造した電車。1996年から1998年にかけ10両(2両編成5本)が浅野川線に導入された。石川線にも京王3000系を譲り受けて改造した7700系電車2両編成1本(第7701編成)が2007年に導入されている。

浅野川線の8000系は老朽化のため、2020年から03系電車(もと東京メトロ日比谷線03系)への更新が進められている。現在運用されているのは、第8801編成(8801+8811)と第8902編成の2両編成2本のみ。このうち第8801編成は今年2023年4月に京王時代のブルー塗装を再現したため、北陸鉄道のオレンジ塗装を施した8000系は7月に引退する第8902編成が最後になる。

第8801編成は京王時代のブルー塗装を再現している。【画像:北陸鉄道】

第8902編成が引退すると、京王3000系の譲受車は浅野川線8000系の第8801編成と石川線7000系の第7701編成の2本になる。

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