日豊本線「713系の夜行列車」ツアー デビューから40年以上の国鉄交流電車



JR九州は6月22日から23日にかけ、おもに日豊本線の大分~鹿児島中央で713系電車を使用したツアー列車を3本運行する。このうち1本は夜行列車だ。

国鉄時代に開発された713系。【画像:JR九州】

各ツアー列車の実施日や行程は次の通り。

●713系で行く宮崎から鹿児島中央への旅と鹿児島車両センター見学
実施日:6月22日
行程:宮崎10時01分発→都城11時32分ごろ着・12時10分ごろ発→霧島神宮12時40分ごろ着・13時15分ごろ発→鹿児島中央14時05分ごろ着(鹿児島車両センター見学)
旅行代金:ベンチシート8000円、クロスシート(2席2名利用)8000円、クロスシート(2席1名利用)1万5000円

●713系夜行列車で行く!鹿児島中央から大分への旅
実施日:6月22~23日
行程:鹿児島中央20時43分発→都城22時20分ごろ着・22時31分ごろ発→宮崎23時50分ごろ着・0時26分ごろ発→佐伯4時25分ごろ着・5時00分ごろ発→大分6時17分ごろ着
旅行代金:ベンチシート1万1000円、クロスシート(2席2名利用)1万3000円、クロスシート(2席1名利用)2万2000円

●午後から出発!713系で宗太郎越え大分から宮崎への旅
実施日:6月23日
行程:大分12時35分発→佐伯14時08分ごろ着・14時16分ごろ発→宗太郎14時53分ごろ着・15時08分ごろ発→宮崎17時16分ごろ着
旅行代金:ベンチシート9000円、クロスシート(2席2名利用)9000円、クロスシート(2席1名利用)1万4000円

参加者には当日の運転士用時刻表のレプリカなどを事前申込制で販売するほか、軟券タイプの記念乗車証をプレゼント。ツアー到着地で使えるクーポン券(1000円分)が付く。クロスシート利用はほかのグループの客との相席はない。ベンチシート利用は2~7名席を1~4人で使用するため相席になる場合がある。申込は予約サイト「STORES」で受け付ける。

現在は宮崎エリアで運用されている713系。【画像:武蔵の国/写真AC】

713系は国鉄時代の1984年にデビューした電車。交通電化された地方路線の普通列車向けに開発され、九州の長崎本線・佐世保線に8両(2両編成4本)が導入された。しかし国鉄財政の悪化から本格的な量産は行われなかった。

現在は日豊本線など宮崎を中心としたエリアで運用されているが、デビューから40年が過ぎており、8両のうち4両(2両編成2本)は運用されていない。

※誤字を修正しました。(2024年5月24日12時57分)

《関連記事》
日豊本線・竜ケ水~鹿児島の新駅「仙巌園駅」駅名決定、世界文化遺産の観光地
肥薩線「上下分離方式で復旧」基本合意 熊本県内のみ、3県境の区間はどうなる?